はじまりの春(令和8年3月24日)
おはようございます。
春分を過ぎ、春の訪れを感じる頃となりました。三月の終わりから四月にかけては、別れと新しい始まりが重なる、心の動く季節でございます。
道元禅師のお言葉に、
「春は花、夏ほととぎす、秋は月、冬雪さえてすずしかりけり」とございます。
それぞれの季節には、それぞれの在り方があり、そのままを味わうところに仏の道がある、ということでありましょう。
この春という季節もまた、ただ美しいだけではなく、別れの寂しさや新しい歩みへの不安を伴うものでございます。
しかしながら、その一つひとつが、まさに「今」というかけがえのない姿であり、避けるべきものではなく、味わうべきものなのでありましょう。
別れがあるからこそ、これまでのご縁の尊さに気づかされ、新たな始まりがあるからこそ、また新たなご縁が結ばれてまいります。
この移ろいこそが、仏教で申します「無常」のはたらきでございます。四月になりますと、新しい環境に身を置かれる方も多いことでしょう。慣れぬ場所に戸惑うこともあるかと存じます。
けれども、その場所にもまた、すでに仏のはたらきが満ちており、新たなご縁が待っております。
出会いを求めて歩むのではなく、出会いが与えられていることに気づく。そのとき、日々の一つひとつが、ありがたいものとして立ち現れてまいります。
別れの中に感謝を見いだし、出会いの中に謙虚さを忘れぬこと。その積み重ねが、私たちの歩みを支えてくれるのでありましょう
長泉寺 住職
奥野 成賢
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