ISO14001の生い立ち | 1980年代後半から、温暖化をはじめとする地球環境問題が世界的な関心事となってきました。そうした背景のもとで、1992年6月、ブラジル・リオデジャネイロに世界各国から首脳が集まり、「地球サミット」(UNCED:国連環境開発会議)が開催されました。 この会議では、環境と開発に関する「リオ宣言・アジェンダ21」が採択され、人類の行動計画がまとめられました。 その、地球サミット開催の1年前に、このサミットを成功に導くために、世界の産業界のリーダー50人を集め、BCSD(持続可能な開発のための産業人会議)が創設されました。そこで検討した結果、ISO(国際標準化機構)に対して、環境についての国際標準化に取り組むよう要請を行うことになったのです。 この要請を受けて ISO では、環境マネジメントシステム標準化の取り組みを開始し、ISO14001(環境 ISO)が作られて、今日に至っているわけです。 |
---|---|
ISO14001とは | ISO14001 規格は、環境マネジメント標準化のために生まれたマネジメント規格です。マネジメント規格とは、ISO ねじや写真の感光度といったハードの「製品規格」ではなく、マネジメントの「経営管理組織や管理制度を規定する規格」のことを言います。 つまり、ISO14001 とは、企業や団体等の組織が事業活動を行う際に、環境への影響を考慮してどうマネジメントしていくかを示す規格なのです。 先に述べたように、ISO14001 は地球サミットの勧告を受けて生まれましたので、次のことを企業(組織)に要求しています。 1.環境問題に取り組む管理体制を持つこと。 2.環境法規制を遵守すること。 3.環境目的と目標を達成するための仕組みを運用すること。 4. 絶え間なく改善を続けていくこと。 そして、これらの取り組みの成果は、審査機関の審査を受けて認証を取得するか、あるいは自己表明という形で、外部に表明することができます。つまり、企業(組織)の環境に対する取り組みを、世界共通のマネジメントシステムに関する物差しで測った結果として、社会に公表することができるのです。 ※長泉寺では、これらの規格が宗門の掲げる三大テーマ「人権・平和・環境」に合致するものと考え積極的に取り入れることにしました。 |
ISO14001規格の要求事項 | 以下は、ISO14001 規格で求められている要求事項です。 4.1 一般要求事項 4.2 環境方針 4.3 計画 4.3.1 環境側面 4.3.2 法的及びその他の要求事項 4.3.3 目的、目標及び実施計画 4.4 実施及び運用 4.4.1 資源、役割、責任及び権限 4.4.2 力量、教育訓練及び自覚 4.4.3 コミュニケーション 4.4.4 文書類 4.4.5 文書管理 4.4.6 運用管理 4.4.7 緊急事態への準備及び対応 4.5 点検 4.5.1 監視及び測定 4.5.2 順守評価 4.5.3 不適合並びに是正処置及び予防処置 4.5.4 記録の管理 4.5.5 内部監査 4.6 マネジメントレビュー ※長泉寺では、これらの要求事項に沿ったマニュアルを作成・運用し、BSIジャパンと言う認証審査機関にて審査を受け2004年に認証を取得し、2014年まで10年間に渡り登録を継続していました。 |
2002年4月1日 | 宗門の掲げる三大テーマ「人権・平和・環境」を実践するために環境ISO(ISO14001)を導入することを決定する。 . |
---|---|
2004年6月30日 | ISO14001の認証を取得する。審査機関はBSIジャパン。 |
2002年4月1日 | 宗門の掲げる三大テーマ「人権・平和・環境」を実践するために環境ISO(ISO14001)を導入することを決定する。 . |
---|---|
2004年6月30日 | ISO14001の認証を取得する。審査機関はBSIジャパン。 |
2007年5月 | 第1回ISO更新審査受審。(ISOは3年に一度更新審査を受けなければなりません。また、毎年1回定期審査があります。) . |
---|---|
2007年8月 | 長泉寺仏式キャンドルナイトを初めて開催(お盆8月13日と大晦日12月31日)する。 |
2008年11月8日 | エコdeスマイルコンテストin宮城 優秀賞(個人賞)受賞
|
2008年11月21日 | 宮城県自然エネルギー等・省エネルギー大賞 省エネルギー促進部門 大賞 (個人)受賞
|
2010年4月 | エコキャップ回収運動開始。 |
2010年5月 | 第2回ISO更新審査受審。 |
2011年2月6日 | 低炭素杯2011優秀賞(個人)受賞。 ※安田講堂における発表状況です。 |
2011年12月14日 | 平成23年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰にてミネ幼稚園が環境大臣賞を受賞。(環境教育・普及啓発部門) |
---|---|
2012年2月19日 | 低炭素杯2012 最優秀コミュニケーション賞
低炭素杯2012実行委員会(委員長 小宮山宏) . |
2013年5月 | 第3回ISO更新審査受審。 |
2014年5月21日 (認証取得から自己宣言への移行) | 長泉寺では、宗門の掲げる三大テーマ「人権・平和・環境」を実践するために、平成14年に環境ISO(ISO14001)を導入することを決定し、平成16年6月に認証を取得し、3年ごとの更新審査、毎年の維持審査を受審してきました。 今般、認証取得から10年の節目に当たり、「システムの定着が図られていること」「一定の取り組みの成果が得られていること」「地域社会に広く認知されていること」等を鑑み、平成26年5月20日に環境マネジメントシステムによる活動の有効性を更に高めるため、自ら行動し、効果を引き出す自己宣言に移行することを決めました。 今後も長泉寺では、現行のISO14001に基づく環境マネジメントを継続して実施します。 |
エコキャップ回収運動 | ペットボトルのキャップ収集事業を行い、キャップをゴミとして焼却処分するのではなく再資源化を促進することで、焼却処分に伴うCO2の発生を抑制し「地球環境を改善する」併せて、キャップの再資源化で得た売却益をもって「世界の子どもたちにワクチンを寄贈し救済する」などに寄与することを目的とした活動です。 長泉寺では、環境活動の一環として、寺院・幼稚園が一体となり平成22年度より積極的に参加活動をしています。 |
---|
エコキャップ回収運動の仕組み | エコキャップ推進協会の場合、キャップ1kg(約400個)あたり15円でリサイクル業者に売却、うち10円が世界の子どもにワクチンを日本委員会に寄付されます。 「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」による募金がワクチンに換わるまでの経路説明によると、国際連合児童基金への発注を経て現地に届けられます。 2012年9月より軽量化を理由にキャップの単価が引き下げられ、キャップ430個を1kgと数えることになっています。 |
---|
- エコキャップ回収運動の仕組み
-