お盆の季節を迎えて(令和6年7月7日)
前回は少子高齢化・多死社会、そして人口減少に関して少し私見を述べさせていただきました。 まもなく今年も「お盆」の季節を迎えます(当地方は旧盆で8月ですが)。 一昔前は夏休み真っ最中の旧盆の帰省は民族大移動などと形容されたこともありますが、最近はお盆の帰省もそしてお正月のそれも様変わりしているようです。
さて、最近はこれまた少子化の顕著な影響だと思うのですが、都会に出たまま郷里に戻ることなくそのまま定住される方が増え、いわゆる「墓じまい」をされる方が増えてきました。全国的な統計では10年前と比べると倍増の約15万件強になっているとのことです。コロナ禍以降は「小さなお葬式」に象徴されるように「家族葬」も増加の傾向にあり、また年回忌のご法要も簡素化される方が増えてきたと実感しております。 これもご兄弟やご親族の減少が少なからず影響しているのではないかと思われます。
「墓じまい」に話を戻しますと、一部の報道によれば、「墓じまい」の際に法外な金銭を要求する心ないご寺院様もあるとかで唖然とするばかりですが、それはともかく時代の流れで「墓じまい」せざるを得ないご事情があることもよく理解されるところです。
しかし、たとえ「墓じまい」したとしても、ご先祖様が長らくここ「角田」、菩提寺「長泉寺」にあったという事実は消えるものではなく、郷里を離れた方々がたまには帰ってみたいと思う「角田」、お詣りしてみたいと思う菩提寺「長泉寺」であり続けたいと思う昨今です。内外の清掃に心を配り、みなさまそしてご先祖の御霊が気持ちよく帰れるよう努力してまいります。
失礼いたしました。
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