宮城県角田市にある、曹洞宗・長泉寺です。いち早く環境ISOを取り入れ、環境活動を推進しています。

平成31年4月17日・・・晴れ

点浄(てんじょう)(平成31年4月17日)

    おはようございます。
    今日は4月17日、幼稚園の入園式から1週間が経ちました。今日から子供達はお弁当が始まります。暖かい日になり気温は25度ぐらいでしょうか、風もなくダラリとポールから下がった鯉のぼりと一緒に、子供達は上着を脱いでブランコに乗ったり滑り台をしたり、あるいは鉄棒でもこんな事が出来るといわんばかりに元気よく遊んでいます。それに引き換え先生方は朝から「さぁ今日からお弁当だ」「牛乳の指導もしなくちゃいけない」「テーブルを拭くお当番さんやそれからイスに座ってお弁当をいただくときの挨拶」「いただきます」。「ごちそうさまでした」。いろいろなことを今日一日で教えなければなりませんから、今日は体力勝負だとそれぞれの先生方に気合いが入っている様子が園長にも伝わってきます。
    さて入園式の時には、新入園児のどの子も真新しいぶかぶかの制服でした。おそらくお家のお母さんやおばあちゃんから汚さないようにとか、それからきちんとボタンをとって脱ぐようにとか、いろいろ大事に使うように指導されてきたに違いありませんが、もう子供達はそんなことを忘れて外で砂場遊びをしています。元気に遊ぶ洗濯物製造機が微笑ましいです。
    さて男の人と女の人の仕草を見ると、男の人には見られない仕草が女性にはある事を感じる時があります。それは女性の方が特に新しいコートや服をお召しになった時、ちょっと自分の後ろ姿を振り返って、自分の後ろ姿がちゃんとなってるか確認をするような仕草を見せる事です。そんなふうに思ってます。
    私たち男は新しい服を着ても絶対にそういうことをしないと思いますが、女性の方はそういう仕草をされます。あれは不思議だなぁと思う時があります。特に新幹線で東京に出かけたりする時にホームで新幹線の到着を私が待ってますと、そういう仕草をされる女性の方を見かけては、ははぁー上京されるのでおめかししてるんだなと思うことがあります。
    さて禅宗では、新しいお袈裟やお衣を着る時に、使い始めの作法として「点浄(てんじょう)」というものがあります
     点浄の点というのは印(しるし)、点(とも)す、浄は清浄の浄です。新しくおろすお袈裟あるいはお衣の裏側にわざと墨で印を付けたり、あるいは古布、つまりぼろ布の小さな片、そうですね3センチ角ぐらいですか、ぼろ布をわざと縫い付ける。そうすることによってこれは新しい物ではあるけれども、もうすでに汚れているものだとして新しいものに対する執着を捨てる作法だと師匠から教えられました。つまり、物に対する執着を捨てて生きるということです
     新しい着物だと私もつい緊張といいますか意識してしまい、かえって汚したりします。汚すと失敗したとか、汚したことに対していつまでもこだわってしまうわけですが、そういうこだわりの心を捨てる作法です。
    私も人様には教えられませんが、私の印をお袈裟あるいはお衣の裏側にそっとつけています。そんなことを思いながら元気に遊んでる子供達の姿を今日は思い、点浄という言葉を思い出しました。失礼致しました
 

   長泉寺住職
奥野 成賢

春が来ました。長泉寺をドローンで見ましょう。