宮城県角田市にある、曹洞宗・長泉寺です。いち早く環境ISOを取り入れ、環境活動を推進しています。

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鐘の音(平成29年2月22日)

   おはようございます

   お寺の境内の梅の花もほころび始めました。とは言え朝夕はまだまだ寒さが厳しく昨日などは囂々と風が吹き、朝の鐘を撞く時には鐘楼から飛ばされるのではないかと心配いたしました。
   さてこの季節の言葉に三寒四温という言葉がありますが何を基準にして三寒四温というのかが私にはよくわかりません。ともあれ寒い日や暖かい日を繰り返しながら冬と春が綱引きをしながら少しずつ春がやって来るという意味なのでしょうか。夜が明けるのも早くなり6時の鐘を撞く時には散歩をする人影が見えるほどになりました。


   さて先日テレビを見ておりましたら福島県の郡山市に「いぼなし梵鐘」呼ばれる鐘があることを知りました。ご存知のようにお寺の鐘には、ぼつぼつとイボのようなものが鐘の上に付いております。その数は108ちょうど除夜の鐘の数と同じ数がついています。そのぼつぼつがない鐘が郡山市の如宝寺にあって、それは国の重要文化財に指定されているということを知りました。まだ拝見をした事はありませんが、是非そこのお寺にお伺いをしてどんな音がするのか聞いてみたいと思います。

   と申しますのは鐘を撞いていてわかることですが、天気に音は非常に左右されます。雨の時にはやはり湿った音がして晴れればカーンという高い響きになるようです。それから長泉寺の鐘だけかもしれませんが、毎日撞いているうちに振動で鐘を吊っている鍵の部分から少しずつ左右に振れて撞木と鐘の当たる角度が微妙に異なる事に気づいてきました。ですから毎日同じ響きで鐘を撞くそのためには意外にお坊さんたちも見えない苦労して撞木と鐘がきちんとなる角度に合っているか、今日の天気はどうか、風向きはどうか、工夫しながら鐘を撞いている事を思っていただければありがたいと思います。それから撞く人の性格ですね、これがよく表れると思います。。

   何でも一つの事を一生懸命するということは難しい事です。毎日毎日の繰り返しが同じようで同じでない。私たちの人生も同じだと思います。同じように毎日毎日生活をすることの大切さをこの難しさの中から私は学ばせていただいたように思います
   明日また6時に鐘を鳴らします。どうぞお聞き下さい。ありがとうございました。






長泉寺住職

奥野 成


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